フアンヒン

1993-06-07

 元気ですか。先週の仕事もずっと暇でしたので、急に思いつき、別紙(ラオスより1)のようなものを作っていました。いざ誰に送ろうか数えてみると、送別会に来てくれた人、欠席したけど手紙をくれた人、「一度くらい手紙をください」と気軽に言ってくれた人などまで含めたら、150人にもなってしまいました。

 この人数全員に送るとしたら、コピー代、切手代だけで半月分の食費がなくなってしまいます。異国でお金がなくなるのは、妙に心細いものがあります。

 しかし、私の財産と言えば友達関係くらいしかないのだと思い、全員に出す事にしました。コピー代は仕方ないとしても、切手代をうかすために勝手に何人か代表者を決め、まとめて送る事にしました。

 その上、もう一枚の別紙のような事件もありましたので、仕事は暇でも結構忙しい毎日でした。色々書いたので、ペンダコができそうです。今回の手紙は短いものになりますが、勘弁してください。

 5月29日(土)は、センサバイの2階にいて停電の夜に路上で歌ったり踊ったりしていたベトナムの旅芸人たちが、町の映画館でショーをやっていると聞いたので、見に行きました。ひさしぶりに、劇場らしきものに行きましたし、出てきた女の子達がかわいかったので、すっかり満足して帰ってきました。ただし、踊りや歌は日本の20年以上前、由美かおるとかの時代のようでしたけど。

 5月30日(日)は、サバナケット隊員全員でフアンヒン(石の家)という遺跡に行きました。岩を積み上げて作った小さなお寺ですが、あの有名なアンコールワットと同じ時代のものだそうです。

 5月31日から6月5日の間は、1日1件くらい犬のワクチン注射をしたり、犬にかまれた人が相談に来たくらいで、特に変わった事はありませんでした。

 5日(土)の午後はテニスをやり、6日(日)の午後はプールに行きました。実に健康的です。プールといっても25m×10mくらいのプールですが、サバナケット唯一のプールです。久しぶりに泳いだ気がします。メコン川がそばにあり、地元の人たちは泳いだりしていますが、水も汚く、川で泳ぐ気にはなれませんから。

 6日の夜は以前書いたラックサムシップハー(35Km地点という意味)開発の調査のため、コンサルタント会社の人たちが4人ほどサバナケットの来ており、日本食を作ってもてなす事になりました。以前色々とおごってもらったりしていたのだそうです。会場はシーラン。こちらのホテルの方がきれいで、エアコンもあり、庭にはちょっとしゃれた萱葺きのラウンジがあります。

 それが昨日の事です。

 と、今回は駆け足ですがこのへんで。お元気で。

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