職場のラボ

1994-11-27

 元気ですか。

 私は相変わらず元気です。今日は日曜日、朝から洗濯・掃除などをすませた後は特にやることもありません。なんとなくボーとしてしまいそうな1日です。気候的にもちょうど良く、日本の初夏といった感じです。

 こういう時、海のある国だったら浜辺に出てのんびりすることもできるのでしょうが、ここラオスではそうはいきません。へたにメコン川の川岸の草むらで…なんて事をしたら、ひょっとするとツツガムシにやられてしまうかもしれません。それでという訳でもありませんが、手紙でも書くことにしました。

 後3日ほどで、Aさんとチャンディーがサバナケットを去ることになります。先週の金曜日は送別会ということで、皆でナンハイホテルに行き、中華料理のフルコースを食べました。ちょうどシェンカンからG君が遊びに来ていました。男ばかりではつまらないので、ラオ人女性も3人誘い、全員で11名でした。その人数で総額120ドルですんでしまうのですから、本当に良い国です。

 そのとき誘った女性の一人は、農林局でOさんの手伝いをしています。(最初は農林局が給料を払うはずだったのですが、結局予算がなく、Oさんが給料を出しているようです)彼女は、今年ボートレースの日に行われた、ミスサバナケットコンテストの優勝者です。

 始めは各自一人づつ女性を同伴するか、などと言っていたのですが、どうも若い女性に縁のある人間が少なく、結局Oさんがそのミスサバナケットの子と、日本語を教えている農林局の隣の家の子を、Mさんが同僚のミセスを一人誘えただけだったのです。

 昨日はOさんの職場でのバーシーに行ってきました。どうやら今回のバーシーは、これで終わりのようです。先回は一度に3人帰るという事もあって、1週間立て続けにバーシーが続きましたが、今回は送る側も慣れてきた為か、Aさんとチャンディー、それぞれの職場で1回ずつで終わりのようです。

 前回まではそれとは別に農林局でもバーシーがあり、副知事さんから感謝状をもらったりしていたのですが、それも今回は無し。各職場でのバーシーの時に感謝状をもらっていました。なんだかラオ側も、少し手を抜いたかなという感じでした。

 私も後4ヶ月ほどで送られる側になるのですが、S君が延長願いを出しているので一人でサバナケットを去ることになります。ちゃんと送り出してもらえるのかどうか、少し不安です。

 今週の金曜日には、総会と健康診断のために、またヴィエンチャンに行きます。退院総会をやるにあたって、サバナケットでは何か問題になっている事や議題になる事はないかと、議長ののN君から問い合わせがありました。皆で考えてみたのですが、はっきり言ってこれが何もないのです。

 職場での問題といっても、それぞれが個人的に解決しなければならない事ばかりです。県の受け入れ方などについては、そう問題はありません。住居にしても、最近下のディスコが営業不信でつぶれたため、大変快適です。

 共同ではありますが、温水シャワーも、テレビも、台所用品も、本も、最近はOさんから借りたビデオまであるのですから、他の地域にいる人達に比べれば文句は言えません。なんて暮らし易い所にいるのだろうかと、あらためて思ってしまいました。

 辞書作りの方は、遅々として進みません。一応、形にはなっているのですが、間違いが多く、その訂正が大変なのです。ラオ語の単語は、一度副所長に見てもらったのですが、専門ではないため良く分からなかったらしく、本当に目を通してくれただけだったようです。もう一度スパサイに見てもらっているのですが、ぼろぼろ間違いが出てくるのです。

 その頼みの綱のスパサイも、一昨日から出張に行ってしまい、結局私がヴィエンチャンから帰るまで見なおし作業はスットプする事になりました。大丈夫だろうと思っていた英語のつづりの方も、見なおしてみると間違いだらけ。終いには、aがeになっていたってだいたい分かるだろうなんて気にもなってきます。どうも辞書作りなんて仕事は、もっと繊細で確実な人のほうが向いているようです。

 最初に全ページコピーし終わった時には、これですべて完了したようの気になったのに、大変な間違いでした。まあ今年中にできれば良いと思いなおし、ゆっくりやることにしました。

 ヴィエンチャンに行っている間は、多分またハガキになります。できれば、12月5日にウドンタニーから電話してみます。

 それではまた、お元気で。

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