近所の雑貨屋の子犬
1994-11-07
元気ですか。一時帰国し、こちらに戻ってすぐ熱を出したせいか、なんだかまだ生活のペースを取り戻していない状態です。もう体調は良く元気にはなっているのですが、1日の生活のリズムがすっかり狂ってしまっています。 先週1週間も、ほとんど午前中は寝ており、午後から仕事に行っていました。それでも困らないのですから、仕事自体はとても暇です。帰国前、犬の往診で飛び回っていた日々が、まるで嘘のようです。私がいなかった約2ヶ月の間も、犬の往診は1件もなかったそうです。 私が戻ってすぐ、まるで待ち構えていたかのように何軒か往診が入りましたが、それも以前に比べればほんのわずかです。いったいどうなったのでしょうか。犬を獣医に診せるという流行(?)が去ってしまったのでしょうか。 でも普段の仕事が暇なら暇なりに、やることは色々あります。辞書作りのほうも再開し、またパソコン室がよいも始めました。次回の『メコン』作りも始めました。辞書のほうは、今日でやっと打ち込みが終わり、来週くらいには一応形になる予定です。12月には2人の獣医が新隊員としてやって来ますから、それまでには仕上げて渡してあげたいと思っています。 『メコン』の方も、私のいない間に、以前他の隊員に配ったアンケートの回答が届いており、それを集計したり、新しい記事を書いたりしています。こういう編集の仕事をしていて気づいたのですが、どうも私は、こういう文章を書いたり編集したりする仕事を気に入っているようです。やり始めると夢中になり、気づくともう朝などという日もありました。 これを仕事にしなくて良かったのかもしれません。こんな風に仕事をしていたら、きっと身体を壊してしまうことでしょう。なんだか、久米川のお父さんが最後まで仕事をしていた気持ちが、少しわかるような気がします。(妻の父は編集の仕事をしていました) 同じ文章を書くにしても、手紙となると話は別です。いない間に20通以上も手紙が来ており、その返事を書いていたという事情もありますが、こうして定期便の手紙を書くペースが、まだ戻っていないようです。何をどう書いてよいのか、戸惑っています。 突然話は変わりますが、今日サバナケットの皆で、ベトナム人のショーに行ってきました。昨年の6月に来たことのある一座が、またうちのホテルの2階にやって来たのです。 私は日本に帰国したばかりなので、それほど新鮮さは感じませんが、何しろラオスではお目にかかれないミニスカート姿のお姉ちゃん達が歌って踊るのですから、地元の人たちに与える印象は強烈です。ふだんは使っていない映画館でやったのですが、立ち見の人までいました。 でも、7時半から始まるというので少し早めに行ったのに、1時間半も待たされてしまいました。招待客のお偉いさんが遅れて来たのと、地元のテレビ局のスタッフが遅れてきたせいでした。遅れて来たテレビ局員の、もたもたしたセッティングの仕方を見ていたら、いらいらしてしまいました。 ショーは歌中心で日本のものとは比べようもないものですが、何しろ娯楽の少ないこの町では大変な出来事でした。 面白いことに昨年と今年では、客のノリが違っていました。去年は、拍手するような場面でも観客の拍手はありませんでした。『なるほど、ラオ人はこういうショーに慣れていないし、恥ずかしがり屋なのかもしれないな』などと思ったものでした。 ところが今年は違っていました。若者を中心に、かなりのノリだったのです。タイのテレビなどの影響もあり、ラオ人もショーに慣れてきたのでしょうか。それだけマスコミナイズされてきたということなのかもしれません。少し淋しい気がしてしまうのは、単なるわがままかもしれません。 明日は協力隊の派遣課長という人がサバナケットに来るので、朝空港に出迎えに行かなくてはいけません。これをチャンスに、夜型を朝型に切り替えようと思っています。 ということで、今日はこのへんで…。 それではまた、お元気で。 |