島田 今週のセカンドハーフのお客様は、稲垣動物病院の 稲垣仁さんをお迎えしていますが、 何となくお腹いっぱいなんですけど。 私どうしちゃったんでしょう。アリが目にちらついちゃって。 稲垣 おいしいですよ。 島田 そうですか。じゃ、そいう機会があったら。 稲垣 あっちの人は、犬も食べますからね。 島田 やっぱりっていうか、中国の方がそういうんだけど。 稲垣 ベトナムとか中国から入ってきた習慣なんでしょうけど。 僕が居たとこも結構田舎なんだけど、 犬を食うのは田舎者っていうイメージがあるらしくって…。 だから言わないんですよ、なかなか。 島田 チャウチャウって食用犬として発達したものですよね。 犬を食べるっていうのもアリですよね、文化としてね。 稲垣 でも一番びっくりしたのは、 狂犬病の犬まで食べちゃったんですよね。 島田 そうしたら伝染るんですか。 稲垣 犬に噛まれたって言うから…。 あれはね、死んでから頭を検査するしかないんですよ。 だから、頭を持って来いって言ったら、 本当に頭だけ、皮までむいて持ってきたんですよ。 どうしたの、体どうしたのって聞いたら…。 島田 頭って、脳みそ? 稲垣 いや、頭蓋骨。まだ、入っているやつ。 そうしたら、体は食べちゃったって言うんですよ。 で、調べたみたら、狂犬病だったんですよ。 その後から慌て出しちゃって、 「狂犬病の犬、焼いて食ったら狂犬病になるのか」って 聞かれたんですけど、そんな事、 どの本を見ても書いてあるわけないでしょ。 島田 まあそうですよね。大丈夫だったんですか。 稲垣 大丈夫だったみたいですね。 島田 狂人病とかならなかったんですか。 稲垣 狂犬病っていうのは、犬でも猫でも人間でも、 狂犬病は狂犬病ですから。 島田 ああそうなんですか。失礼しました。 すごい話を、戻して良いですか。なんかもう、 いっぱいいっぱいになってきました、島田は。 エート、奥様の話なんですけど…。ぜんぜん違う! 稲垣 いきなり飛ぶんですね。 島田 狂犬病から奥様に。ハハハ。 稲垣 泣かないで。 島田 ごめんなさい。 奥様とは美しい出会いがあったじゃないですか、劇団で。 稲垣 美しいって言うんですかね。 島田 ええ。怖い出会いだったかもしれませんけど。 で、あの、学生結婚なんですか。 稲垣 あ、そうなんですよ。 だから、結婚した時は、無職と学生。 僕はまだ、大学院を卒業する年で、 あっちは勤めてはいたんですけど…。 何でその年に結婚したのかと言うと、 最後の夏休みがあるでしょ。 その1ヶ月一緒に旅行に行けるからって、 結婚したんですけど。 島田 合理的って言うか、なんて言うか。 稲垣 結婚式も質素にやると、浮くんですよ、結構。 島田 アー。 稲垣 その浮いた分で、 2人でリュック担いでヨーロッパに行って、 新婚旅行で1ヶ月。 島田 結婚何年目ですか。 稲垣 15年かな。 島田 その頃にしては、かなり先見の明ですよね。 今は、そんな感じ。 稲垣 そうですかね。だから周りに結構言われましたけどね。 島田 奥さん、今、留学しているって話ですけど。 稲垣 そうです。 島田 どちらに。 稲垣 ニューヨーク市立大学です。 島田 なんの勉強してるんですか。 稲垣 心理学です。 島田 ふーん。 稲垣 もともと、物を書く仕事をしていたんですよ。 ライターっていうのかな。 でも結局ゴーストライターみたいな仕事ばっかりで、 専門が無いとなかなか名前が出なくて、 悔しい思いをしていたんですよ。 だから2年くらい前に急に…、急にってわけじゃなくて、 前から行きたがってはいたんですけど留学して。 で、ああいう仕事だと、あっちでもできるじゃないですか。 島田 さらにステップアップという事で。 まあ、お子さんがいらしゃらないということも ありますでしょうけど、夫婦でそれぞれのお仕事を 達成して、分かり合ってって感じですか。 お友達みたいな夫婦? 稲垣 まあ、そうかもしれないですね。 もともと結婚した時、僕は青森に居たんですよ。 で、彼女東京だから、別居結婚だったんですよね。 最初から別々だし、15年間の3分の1くらいは 別々かもしれないですよ。 島田 なんか同志って感じがしますよね。違いますかね。 稲垣 はーん。 島田 違いますかね。 稲垣 そ、そうですね。そういう事にしとこ! 島田 ありがとうございます。
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2001-06-12