FMポート「PEOPLE」 (5.22放送分)

 

島田   PEOPLE 今週のセカンドハーフ。本日のお客様は、

      動物と同じ目線になる優しさがたまらなく魅力的な、

      稲垣動物病院の稲垣仁さんです。

 

島田   稲垣さんは、

      本業以外にも色々やっているようですが?

稲垣   何にもやっていません。

島田   また〜。演劇やってますよね。

稲垣   演劇はね、21くらいのときから

      ずっとやっているんですけど…。

島田   へー、じゃあ学生時代からっていうことですか。

稲垣   そうですね。えーあの、

      学生時代1年生を2回やることになりまして…。

島田   それはまあ、おめでとうございました。

稲垣   ありがとうございます。

      そうするとだいたいやることは決まっていますから、

      勉強はやんなくても良いだろうと…、

      それでなんかやることないかなと

      友達に言ったら、そいつが演劇をやっていて、

      じゃあ来いよって誘われて、

      それでまあ始めたんですけど。

島田   ふーん。

稲垣   それで、ぱっと練習所に連れて行かれたら、

      女の人が足を組んで、

      スパーっとタバコを吸っていたんですよ。

      東京の女の人ってこんななんだっなって

      思ったんですが…、

      今その人と結婚してるんですよ。

島田   あー、奥様…。

      そこでじゃあ、出会いがあったって事ですね。

稲垣   そうですね。それですぐどうこうはないんですけどね。

      今考えてみたらね…。

島田   それで演劇を続けられたわけですね。

稲垣   そうかな…。アハハ。

島田   共通の趣味だったりするわけですが、

      どんな所に惹かれているんですか、演劇の。

稲垣   そうですね、その頃は一応大人向けのミュージカル

      みたいなことをやっていたんですけど、

      獣医学部っていうのは青森に行くんですよ、5年間。

      そっち行ってからも東京のほうの劇団にも

      夏休みとかには行っていたんですけど、

      でも、青森でもやりたいなって思って…、

      八戸っていう町が栄えている町としては

      一番近かったので、そこで今度は

      子供向けのミュージカル劇団みたいのに

      入ったんですよ。

稲垣   すると、それがなかなか面白くて…、

      子供って反応が早いから。

      それに、そこの劇団って

      子供と一緒にに舞台に立つんですよ。

      だから、こっちがちゃんとせりふを送ってやらないと…。

      子供ってスイッチを入れてやらないと

      動かないですから。

      その代わり、一度スイッチを入れると、

      足を上げる角度まで一緒だったりするんですけどね。

      それですっかり、はまっちゃって。

島田   う〜ん。なるほどね。

稲垣   それでそこをやっていた夫婦が転勤でいなくなって、

      その劇団は一応終わったんですけど…、

      7・8年くらい前にその夫婦が千葉に来て、

      そのとき昔やっていた人達が

      またその辺に集まったんで、

      今度は市川の小学校で…、

      まあ、その夫婦の子供が通っていた

      小学校なんですけど…、

      そこでやり始めたんですよ。

稲垣   そうしたら、小学校なのに演劇部ができちゃって。

      そうするとその子達と一緒にやるようになるでしょ。

      そうすると、上が出ても下が入ってくるから、

      毎年行かないわけにはいかなくなっちゃったんですよ。

島田   場所が変わって、環境が違ったのに、

      やっぱりご縁があってそういう形に…。

稲垣   まあそうですね。

島田   新潟でもやっていますよね。

稲垣   新潟では、1回か2回くらいしかやったことないです。

島田   ああ、そうなんですか。この劇団の名前がですね、

      七色のスリッパっていうんですか。

      七色のスリッパって劇団名ですか。

稲垣   あ、そうです。

島田   なんで、これは…。

稲垣   まあそれは良く分からないんですけど。

      その主催者の人っていうのが

      奥さんのほうなんですよ。

      まあ、奥さんのほうが強いわけ。

      旦那のほうは、裏方をなんでもできる人なんですよ。

      だから結婚したんだろって

      みんな言っているんですけど。

島田   あー、演劇のために…。

稲垣   そうそうそうそう。政略結婚。

島田   ハハハ…。

      今、なんかそういう童話を中心に

      劇団をやっていると思うんですけど、

      なにか自分の好きな童話とか、

      感動したこととかありますか。

稲垣   この劇団でずっとやってきたのは、

      なぜか『龍の子太郎』っていう話なんですけど。

      やっぱりこれには思い入れが強いですよね。

      良く考えてみると、自分自身、

      新潟の図書館かなにかで、

      始めて指人形か何かを見た記憶があって、

      それが『龍の子太郎』だったんですよね。

島田   はー。なんかご縁があるんですね。

稲垣   そうですね。

島田   それで、その『龍の子太郎』で

      何の役やってるんですか。

稲垣   え、大人が少ないんで

      いろんな役をやっているんすが、

      でも、一番ウケるのは鶏長者っていう

      お婆さんの役なんです。

      鶏のようなけたたましいおばあさんの役です。

島田   でも、格好は鶏じゃないんですよね。

稲垣   あ、そういうわけではないです。

島田   でも鶏の雰囲気をださなきゃいけないでしょ。

稲垣   あそうですね。

島田   得意じゃないですか。

稲垣   そんなことないんですけどね。

島田   そうですか。それでは今日の1曲です。

 

2001-05-22

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