すてきな友達フェスティバル 障害者の人たちのフェスティバルに行って来ました。新潟市内の作業所に通う人たちが参加する文化祭のようなものです。今年のテーマはサンバ。病院の昼休みに、ちょっとお手伝いに行って来ました。 会場の新潟市体育館に入ったとたん圧倒されてしまいました。体育館のフロアも、2階のイス席も障害者の人たちやその関係者の方たちでいっぱいでした。後で聞いたら900人以上の人たちが来ていたそうです。 普段、障害を持つ方たちと触れ合う機会が少ないだけに、つい特別な存在と思いがちでした。でも、これだけ大勢の障害を持つ方たちの姿を見て、障害をもつという事がそれほど特別なことではないように思えてきました。 フェスティバルは3部構成。第1部はプロのパーカショニストによるサンバのワークショップでした。私もタンブリンという小さな太鼓を手にして舞台に上がりました。 実は今、何人かの仲間で、6月2日に行われるワールドカップ歓迎パレードに、障害者を含めたサンバチームで参加する事を計画しており、サンバの演奏を練習しているのです。その第1歩が昨年6月にあったパーカッショニストの亮さんによるサンバワークショップだったのです。 楽器の説明をした後、演奏を始めました。あらかじめ会場に来ている人全員にガンザ(空き缶に小石などを詰めた楽器)を配ってあったので、フロアからも客席からも、シャカシャカという音が響きました。 会場が一体化し、リズムがうねりました。フロアでは踊りだす人たちもいました。本当に楽しそうに笑っています。車椅子の人も少しだけしか動かせない手でガンザを振っていました。 第2部は作業所職員の方たちのバンド演奏、最後は施設ごとに舞台に上がり、サンバの曲に合わせてのパフォーマンスでした。踊りなどはバラバラですが、みな本当に楽しそうで、いい顔をしていました。 こんなにいい顔をした人たちが6月2日に古町通りをパレードします。踊りや演奏はバラバラかもしれませんが、こういう顔を町の人たちに見てもらうというだけでも良いのではないかと思ってしまいました。 午後の診療時間がせまっていたため、後片付けも手伝わずに終了早々一人会場を出ました。親子連れを追い越したとき、ふと会話が聞こえてきました。 「良かったね。サンバ踊って楽しかった?」母親が娘にたずねました。 「うん!」娘がすごく大きな声で答えていました。 |
2002-03-01