ののちゃん

生後3ヶ月くらいの子猫だったののちゃんが交通事故に遭ったのは、半年ほど前の大雨の日でした。轢いたのは小さな二人の子供のお母さんでした。雨のために視界が悪く、野良猫だったののちゃんを車で轢いてしまったのです。

後足が骨折していましたが、まだ小さすぎて手術も出来ませんし、どんどん大きくなる時期なのでギブスで固定することも出来ません。テープで固定して、元気になるまでそこのお家で面倒を見ることになりました。

ののちゃんは、みるみるうちに元気になり、普通の猫と同じように歩けるようになりました。

アパートなので猫は飼えないとの事でしたが、結局ののちゃんはその家の家族の一員になりました。ののちゃんはほとんど鳴かない子で、とても素直な物の分かったかしこい猫だったのです。

うちに診察に来る時も、3才くらいの下の子が抱いてきます。抱くというよりぶら下げて来るといった感じなのですが、ののちゃんはおとなしくぶら下げられて来ます。

5才くらいの上の子は犬も欲しくなったらしく、お母さんにこう言ったそうです。

「ママ、今度は子犬を轢いてね!」

うーん。かわいいけど、教育上はどうなのかな・・・。

 

2004-02-24

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