新潟県中越地震―小千谷市に行ってきました2 2004.11.03 以下の記録はまったく個人的なものです。もっとひどい被害を受けた地域がある事も承知しております。自分自身が短い時間で体験したことに基づいて書いたものですが、何かの役に立つかもしれないと思いHPに掲載する事にしました。ご了承ください。 一昨日から新潟県獣医師会有志と動物愛護協会が協力して小千谷市に相談窓口を設たため、お手伝いに行ってきました。 祝日のため小千谷市内に入るまではかなり渋滞していましたが、 家を早めに出たため、小千谷市総合体育館に着いたのは窓口を開ける10時よりもかなり前でした。 10時になると早速やって来たのは、左前肢を痛がっているというミニチュアダックスでした。 飼い主は自宅で暮らしており、左足の痛みも地震とは関係なさそうでしたが、一応診察して簡単な治療をし、地元の病院に行くよう指導しました。 祝日のため人数が多く窓口係は足りているようだったので、他の方たちに窓口をお任せし、愛護協会の方たちと3人で避難所を回り、被災動物相談窓口が出来た事を知らせるビラを貼る事にしました。 避難所でテント生活をしながら犬と生活している方達にもビラを配り、話を聞きました。 ビニールハウスに避難している横渡地区、小千谷高校、東小千谷中学、小千谷小学校の4ヶ所を回りました。 一軒一軒テントを覗き込むのも失礼なので、一箇所につき2・3人の方たちとしか話せませんでしたが、地震で直接被害を受けた動物はおらず、そういう話も聞かないとの事でした。 皮膚病などの軽い病気の相談を受けましたが、出逢った犬は皆健康そうでした。 犬とともに避難し、1日目は食べ物を分け与えながら車で過ごし、 その後テントに移ったという方々が大半でした。 ちょっと気になったのは、自衛隊のテントに入りたかったけど、市からペット連れで自衛隊のテントを使っては困ると言われたので、テントを手に入れるまで車で生活していたという方がいた事でした。 他の避難所では自衛隊のテントで犬を連れて住んでいた方たちがいましたので、情報や市の指導が混乱していたのかもしれません。 早くから現地入りしてペットの相談窓口を設けているボランティアの方が言っていました。 「色々相談を受けいろいろな噂を聞きましたが、ペットを放棄したという例は一件も聞いていません。動物に対する愛情の深い地域なのでしょうかね…」 とても印象的な言葉でした。 小千谷市近辺の方で、ペットに関する相談のある方は下記にご相談ください。 動物相談窓口(小千谷市総合体育館前テント) 電話:090-7806-8760 |
2004-11-03