インタビュー 毎年近所の小学校の子達が、授業の一環で病院に来ます。4・5人の班に別れて近所の商店を回っているらしく、何組か次々にやって来ます。いくつか質問をしていくのですが、小さなインタビュアー達は、それなりに真剣です。 「どんな動物が来ますか?」 「やっぱり、犬と猫が多いね」 「犬と猫とどっちが多いですか?」 「そうだな、頭数でいえば猫のほうが多いかもしれないね。猫のほうが、1軒で何匹も飼っていることが多いからね」 「どんな病気が多いですか?」 「いろんな病気があるけど、一番多いのは風邪や下痢かな」 「一日にどれくらい動物が来ますか?」 「多いときと少ない時の差が激しいけど、1年平均すれば、10件から20件くらいかな」 こちらも、けっこうまじめに答えますが、ほとんど同じ質問ばかりなので、3組目くらいになると少し飽きてきます。それを察したのか、1人の子が考えに考えたような顔で言いました。 「最後の質問ですが、世界的にみて、動物に対する虐待をやめさせたいと思いますか?」 「はい」としか答えようがありません。 そう答えると、満足そうにうなずきながら、お礼を言って帰っていきました。一生懸命考えた、難しい質問だったのでしょう。 |
2001-01-28