ふれあい訪問活動 新潟市獣医師会では、毎年動物たちを連れて老人ホームを訪問する活動をやっています。今までは忙しかったり、はっきり言うとサボっていたために参加した事がなかったので、今回初めて参加しました。 40名ほどのお年寄りたちがホールに集まっており、そこに動物たちを連れたボランティアの方たちが散らばりました。 一番端のほうに車椅子に乗ったおばあさんがいました。横にいた職員の方が「ほら、かわいいいね」などと色々話し掛けるのですがまったく無反応。顔も無表情のままでした。 ところが、猫を連れたボランティアの方がそのおばあさんの膝の上に猫を乗せたとたん、おばあさんの顔が一変したのです。今まで無表情だった顔がくしゃくしゃにゆがみ、涙を流し始めたのです。そして右手で猫を撫ぜ始めたのでした。 そのおばあさんがどんな人生を送ってきた方かは分かりませんが、つい色々想像してしまい、私も目の奥に熱いものを感じてしまいました。何とか視線をずらして涙を流さずにすみましたが、とても心が温かくなった午後でした。 「次からはサボらずに、ちゃんと参加することにします。今まで参加しなくてごめんなさい。」 誰にも謝る必要はないのに、つい心の中で謝っていました。 |
2002-03-06