島田   今週のセカンドハーフのお客様は、稲垣動物病院の

      稲垣仁さんをお迎えしていますが、

      いよいよご本人のお話に入っていきたいと思うんですが。

      これからまだ年を重ねていくに当たって

      どんな風に年を重ねていきたいと思っていますか。

      生き方というか。

稲垣   今のところ結構自分の仕事も気に入っているし、

      あそこの場所っていうのも気に入っていますからね。

      だから例えば、病院を大きくしたいとか、

      あんまりないですよね。

      大きくして人を雇ってやると、

      それだけ距離が生まれるじゃないですか。

      すごく欲張りだから、「ありがとう」の言葉は

      全部自分が聞きたいんですよね。

島田   ああ、あるかもしれませんね。

      それが一番の遣り甲斐なんですよね。

稲垣   だからね、あんまり流行りすぎると嫌なんですよ。

      贅沢なこと言ってるけど。

島田   アレ?

稲垣   流れ作業のようにやりたくないなっていうのはあるから。     

      だから適度に。

島田   本分を忘れずに。

      それでいて趣味も充実させていくんでしょ。やっぱり。

稲垣   まあ、あっちからやって来るっていうのもありますけどね。

島田   なんかこう、大切にしていきたいものっていうのは、

      どんなとこですか。

      ご本人として、人としてはどうですか。

      譲れないものものとか。

稲垣   大切にしていきたいものですか。

      譲れないもの…。難しいですね、それは。うーん。

島田   生き方として。夢ってあります。

稲垣   夢ですか。夢ね。とりあえずは、後10年で借金を返して。

島田   ハハハハ。

稲垣   後10年でもう少し貯めて、

      それからまたね、考えようかと。

島田   またやってみたいなって事とか?

稲垣   それこそ協力隊みたいな…、

      もう協力隊には年齢的に無理ですけど、

      ああいう風なものに行ってみたいなって気は、

      少しはありますね。

島田   世界にも興味がありますか。

稲垣   行ってみて思うのは、

      言葉の違いなんてあんまり関係ないんですよ。

      結構同じ事で笑ったりとか、

      同じ事で泣いたりしているんですよね。

      分かろうとお互いすれば、

      結構なんとかなるもんだなっていうのはありますよね。

島田   そういう意味で、日頃から動物に接している

      稲垣さんとしては、アリかななんて思うんですよね。

稲垣   動物とも話しちゃいますしね。

島田   うん。

      と思うんですよね。

稲垣   まあ、通じる通じないは分からないですけどね。

      とりあえず友好的な言葉っていうか、

      そういう言葉、音色ってあるじゃないですか。

      それは、あっちだって分かるんじゃないかなって

      気がしますけどね。

島田   その現象を見て、楽しいっていう気持は一緒ですよね。

      それを共有する事がスタートなんでしょうね。

      犬とか猫とか動物たちも、一緒に楽しいっていう

      雰囲気を味わっていると、

      そういう顔になってくるんじゃないですかね。

      なんか家系の顔ってありません?

      何々家の犬って顔があったりとか。

稲垣   やっぱり家族としてみると、

      ここの犬はここだなって。

島田   やっぱり!

稲垣   カルテを覚える時も、

      島田ミーコとか、そういうふうに覚えるんです。

島田   あ、苗字つけて。

稲垣   だから、その組み合わせで覚えているから、

      家族のほかの人が連れてくると

      わかんなくなっちゃう事があるんですよ。

島田   そうか。やっぱり環境とかって顔に出るんですね。

稲垣   組み合わせでね。

      似たような雰囲気っていうのはあるかもしれませんね。

島田   じゃあ、これからも日本に留まらず、

      いろんな所に発信していくのかな。

稲垣   どうでしょかね。とりあえずは、地道に。

島田   とりあえずお金溜まってからですね。

稲垣   そんなにね、貯めるって言っても

      お金が欲しいわけじゃないんですよ。

      きれい過ぎるけど…。

      あんまり、お金使ってやる趣味って興味ないんですよ。

      例えば車の趣味もないし、

      本当に、例えば宝くじで3億円当たっても困るんですよ。

島田   ハハハ…。手伝います。

稲垣   ハイお願いします。

 

2001-06-14

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