FMポート「タイムトラベル」 (2002.10.23)

 地元のFMラジオ局に出演しました。FMポートの「タイムトラベル」という番組のMY DEAR FRIENDS」というコーナーでした。ナビゲーターはマイケル・ブライマー さんと高橋佳奈子さんでした。

 

マイケル 10月23日。今日のアミーゴは誰でしょう。

マイケル 今日のアミーゴは、青年海外協力隊OBで獣医師の  稲垣 仁さんです。

佳奈   こんにちは

稲垣   よろしくお願いいたします。

佳奈   ちょうどジャンパーもワンちゃんとネコちゃんで。

稲垣   普段は着ないんですけど、ちょうどボランティアに行った帰りで…。

佳奈   なるほどね。実は協力隊時代にラオスに赴任されたいたという事なので…ラオスですか。いつ頃ですか?

稲垣   平成5年ですから1993年から2年間ですね。ラオスっていうと中国とタイとミャンマーとカンボジアとベトナムに囲まれた海の無い国ですね。

佳奈   行かれる前にラオスに行くんだという予感はありました?

稲垣   協力隊の場合、一応希望は出すんですけど通る事はあんまり無くて、あっちが欲しがっている条件に合う人を送るという形なんで…。だから、ラオスに行ってた人でラオスに行きたいって希望出した人はあんまりいなかったですね。

マイケル え、どこに希望出したの?ハワイとかフランス?

稲垣   職業柄アフリカとか動物のいそうな国ですね。

佳奈   あーなるほど。で、行ってみていかがでしたか?

稲垣   結果的には東南アジアで日本に近いところもあるし、食べ物なんかも麺類も多いし、良かったと思います。人柄も良いし。

佳奈   なるほどね。

マイケル 変わった動物いる?

稲垣   変わったっていうと…。まあ水牛とかはね、ノラ水牛のように街の中にいますし…。

佳奈   ノラ犬とか、ノラ猫のようにね。

稲垣   牛とか水牛は、自分ちでご飯をあげて育てるんじゃなくて、朝離して草を食べさせて夕方帰ってくるみたいな…。だから食費只みたいな感じで飼ってるんですよ。

佳奈   なるほど…。じゃあ、その水牛君たちを診ていたりしたんですか?

稲垣   一応家畜の伝染病予防という事で行ったんです。行ってみたら…。そういう仕事も確かにありましたけど、それまで犬猫を見られる獣医が街にいなかったもので、お金持ちが飼っている犬の往診だとか…。気温40度の中をバイクで10件くらい回るだとか…そんな感じでしたよね。

マイケル あそっか、ペットはお金持ちの人の趣味か。

稲垣   まあお金持ちじゃない人も飼っていましたけどね。あっちはまだ社会主義の名残で医療費は只だから。

佳奈   ああそうなんですか。

稲垣   だから行って、診て、こういう薬がいるから買って来いって言って、薬屋に買いに行かせて、それをこっちが打ってそれでおしまいみたいな感じでした。

マイケル ふーん。

稲垣   だから僕なんかも、ラオス第二の都市のサバナケットという県の獣医畜産課の職員という身分で、公務員扱いだったわけです。

佳奈   へー。あの、ラオス独特の動物なんているんですか?

稲垣   独特ですか?

マイケル 蛇はいるんでしょうね。

稲垣   蛇やさそりは当然いるんでしょうけど…。独特っていうと、どこまでが独特か良く分からないですね。

マイケル ペットはワニとか?

稲垣   いやー。でもサルとかクマとかね。クマもマレーグマっていって人間よりも小さい奴だから、そんなの飼っている人もいましたね。

マイケル そんなの危なくないの?

稲垣   そりゃあ檻から出したら危ないですよ。

マイケル そういう事ね。でも檻に入れてもペットなの。面白さが分からないな。出せないんじゃね。

佳奈   あのー、噛まれたりした事無いんですか?

稲垣   あっちはまだ狂犬病があるんで、気をつけていたから、噛まれた事は無かったですね。でも小さい犬で喉の奥に手を突っ込んで薬をやっていた犬がいて、その犬がだんだん弱ってきて…狂犬病で死んだことがあって、その時は自分も死んじゃうんじゃないと思って…。

マイケル その夜はずいぶん汗かいたんだろうね。

稲垣   一応狂犬病の予防注射をしていくから、罹る事は無いんですけど…。でも、もし罹ってて発病すると狂犬病って100%死にますからね。

マイケル ああ、Rabiesね。口から泡がワーって出て、ぐるぐる回って…。うちもね、昔猫がいてね。父がね、車で…ガソリンを使って何かきれいにしてたわけ。猫がきてガソリンがぶがぶ飲んで、ぐるぐる回って、ドーン。…ガソリンがなくなったから…。

稲垣   狂犬病とは関係ないかな…。オーストラリアは狂犬病ないですよね。

マイケル ない。

佳奈   何でだろう。

稲垣   世界中でも狂犬病の無い国の方が少ないんですよ。だいたいが島国ですね。オーストラリアとか、あとグアムとかサイパンも無いかな。イギリスも無かったんだけど、コウモリで入っちゃったようだし…。

佳奈   そっかそっか。じゃあそういう風に何かを媒介に…。

稲垣   哺乳類の病気ですから。コウモリも哺乳類だから…・

佳奈   なるほど…。そんな稲垣さんに続いて…、興味あるなって人は、実は説明会が近々あるんですよね。(協力隊募集説明会の案内)

佳奈   稲垣さん。先輩として、必要な事って何でしょう。

稲垣   必要な事ですか。

佳奈   体力ですか。

稲垣   うん。それと、あんまり思い込んで行かない事なんじゃないでしょうかね。イメージを固定して行くと絶対合わないから…。落差でおかしくなっちゃう人が多いんで…。あんまりボランティアという風に考えすぎて行くと、ちょっと落ち込んじゃう事があるんじゃないですかね。

佳奈   なるほど…という事でございます。ではここで1曲いきたいと思います。この、紹介していただく曲は、なんか面白しろそうな曲なんですけど。このお話はまた後でお伺いしましょうか。では紹介お願いできますか。

稲垣   去年のウェルカムパレードで(本当は今年の6月でした)、障害者健常者を巻き込んで200人のサンバチームを作りまして、いちおう最優秀賞だったんですけど…。その時のオリジナル曲で「サンバ佐渡おけさ」です。

 

マイケル 「サンバ佐渡おけさ」 La Gatta 

佳奈   その優勝したという事なんですけど…。

稲垣   ええまあ、パレード部門でね。

佳奈   で、サンバ…?

稲垣   昔から神輿の会とかはやっていて神輿を担いだりはしていたんですけど、それだと結局…体の丈夫な人しか出来ないから。サンバだと、たとえ車椅子の人でもシャカシャカ振るだけでも参加できるでしょ。そういうことで

佳奈   このような活動や、新潟の下町でも色々な活動をされている…本日、稲垣 仁さんをお迎えしていますが、この後CMを挟んで後半またお話を伺いたいと思います。

 

2002-11-07

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