おやじバンド おはようございます。 世間では『おやじバンド』というものが流行っているようです。40代・50代になって、若い頃流行っていたフォークソングをやるバンドを結成する人たちが増えているようなのです。『おやじバンド』だけを集めたコンサートなども開かれているようですし、70年代のフォークソングを集めたCD集はかなり売れているようです。
『おやじバンド』と学生バンドの一番の違いは、持っている楽器の値段です。若い頃はお金がなくて買えなかったメーカーの楽器を、つい無理して買ってしまう人が多いようです。 そんな流行に乗ったわけではないのですが、私も昨年友人たちとバンドを結成しました。 私はベースギター担当です。30年前にアルバイトをして買ったギターを引っ張り出し、修理して使っています。ほとんど使わずにケースに入れっぱなしだったのが良かったのか、錆も少なくまだ結構良い音がします。 高校の頃やっていたのはブルースだったのでコードが3つしかなかったのですが、フォークソングはコード進行がブルースに比べて複雑なので大変です。 メンバーは40代後半のいわゆる『おやじ』が中心ですが、20代の女性にもボーカルとして参加してもらいました。おかげで、『赤い鳥』などの女性ボーカル中心のグループが歌った曲もレパートリーに入っています。 昨年の3月ごろ居酒屋で飲んだ勢いで結成しました。皆ちょうど仕事が忙しい年代なのですが、何とか時間を作って練習し、昨年の9月と今年の3月には、障害者施設の文化祭などで演奏しました。 そのときのビデオを妻に見せたら、「なんだかおやじたちが、若い子をだましてやらせているようなバンドだね。やっぱりあの頃の歌は、あの頃を知っている人に歌ってもらいたいよね」などと言われてしまいました。 今年の9月にも演奏をしました。『神田川』という曲をやる事になり、バイオリンができるうちの看護婦さんにもその1曲だけゲスト出演してもらいました。 彼女がそのことを言うと、お母さんに言われたそうです。 「あんたみたいな若い子にやってもらいたくないな・・・」 『神田川』が流行った頃、彼女のお母さんとお父さんは東京の風呂無しのアパートに住んでいて、『神田川』の歌詞と同じように一緒に銭湯に通ったのだそうです。 『神田川』のように、寒いときに外で待つのは嫌なので、先に上がるほうが歌を歌って合図したのだそうです。 どうも同年代の女性たちは、70年代フォークに個人個人の思い入れがあるようで、つい見る目が厳しくなってしまうようです。 |
2005-10-28